「♬商売繫盛で笹もってこい♪」

キタのえべっさん「堀川戎神社」の十日戎

堀川戎神社は、大阪市北区にある神社。近畿一円では、大阪市内南部の今宮戎神社および、福男選びで全国的に知られる兵庫県西宮市の西宮戎神社と共に3大商売繁盛の神様として知られています。
堀川戎は「キタのえべっさん」、今宮戎は、「ミナミのえべっさん」とも呼ばれおり、毎年1月9日(宵戎)、10日(本戎)、11日(残戎)にかけて十日戎という神事が執り行われ、「♬商売繁盛で笹もってこい!!♪」の掛け声が響き渡る境内が、大勢の参拝者で大賑わいとなります。
そして、参拝者は、福娘さんの神楽鈴の音色に、こうべをたれ祈願を受けるのです。もちろん、私もしっかり受け、福笹を頂いてきました。これは、会社に持ち帰り、日々の商売繫盛・家内安全をお祈りします。
堀川戎は、大漁・豊漁祈願にご神徳があるとされるので、岐阜県魚苗センターの繁盛・繁栄祈願には、ぴったり!!です。
コロナの第8波が再び押し寄せてきていますが、これまでの教訓を生かし、しっかりと、ウイズコロナ対策をしつつ、2023年こそ飛躍できる年にしたいものです。

岐阜県魚苗センター × 岐阜農林高等学校の 「ぶつ切りゴロンゴロン鮎ぞうすい」

今回は、私たち岐阜県魚苗センターと岐阜県立岐阜農林高等学校(動物化学科)との共同開発で生まれた「鮎雑炊」のご紹介です。
商品名に・・「ゴロンゴロン・・」とあるように、岐阜県魚苗センターの自慢のアユが1パックに、なんと! 1.5尾も入っています。まだ、県内の一部のお店でしか販売していませんが、これから近隣県はじめ全国で販売できればと思っています。

岐阜農林高校は、創立120年を超える県内屈指の伝統ある農業高校で、現在7つの専門学科において、産業界とタイアップした商品の生産や開発など様々な探究活動を行っています。「鮎雑炊」の商品化もその一環です。今回ご協力いただいたのは、動物化学科の皆さんで、畜産や動物バイオの研究から食品の企画、製造などを学び、動物の飼育や食品開発のスペシャリストになることを目指して勉学に励まれているようです。


岐阜県魚苗センターの鮎につきましては、このホームページ内で、何度もご説明してきましたので、詳細説明は割愛しますが、とりわけPRしたい鮎の品質については、この分析表をご覧ください。毎年、天然の海産系種苗から、完璧な飼育環境を経て育つ鮎はF1種(※)のみ。国内で養殖されている中でも、最上級品質といっても差しさわりのない鮎に育ちます。
(※)天然のアユをF0とし、これを親として、採卵受精し育てた世代交代数が1回の 種苗をF1と言います。数字は世代交代の回数で、一般的な養殖アユは、この数字が不明なものがほとんどではないでしょうか。

さて、雑炊といえば、「お米」も味の決め手になりますが、ここでは、「ハツシモ」という岐阜県由来のブランド米を使用しています。岐阜県には、日本アルプスに端を発する、木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)が美濃地方に注いでいますが、「ハツシモ」はこの地で誕生しました。「ハツシモ」の特長は、大粒の晩成種で、初霜の降りる頃までじっくり育てられ、これが名前の由来にもなっています。ご飯の見栄えや歯ごたえのある食感がすばらしく、年間を通じて品質・食味が安定しています。
この鮎雑炊を県内はもとより、全国の皆さまにお届けできることを楽しみにしております。

えっ?!あの道頓堀にアユ

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アユに関わる仕事に携わっていると、テレビやネットニュースの「アユ」の話題が紹介されるとついつい見入ってしまいます。
先日、関テレの「報道ランナー」を見ていたら、「えっ?!」「そんなわけないやろ」っと、思わず画面に向かって、突っ込んだ話題がありました。なんと、道頓堀にアユが生息している??というのです。
道頓堀は、10年ほど前に川沿いの遊歩道がきれいに整備されたので、仕事中にもここを通ることは多いです。確かに以前に比べれば川にも透明感が出てきて、水質も改善されてきたイメージはありますが、さすがに「清流に棲むアユ」のイメージは微塵も湧いてこなかったです。私たちの岐阜県魚苗センターのすぐわきを流れる長良川とはまるっきり様相が異なる道頓堀に、アユが泳ぐなんて夢物語です。
しかし、その報道では、今回は道頓堀にアユは確認できませんでしたが、「アユが住める水質にまで改善した」ということなのです。それに、実際にアユは何度も観測されているそうです。道頓堀はかつては、悪臭が漂うドブ川、ヘドロのイメージでしたが、

①工場排水の厳しい規制
②東横堀川水門の操作

により、水の汚れを表す生物化学的酸素要求量が1リットル中1.8ミリグラムで、浄水場が水道用に取水できる基準の2ミリグラム以下になったとか。ただ、大腸菌が多く、まだまだ水道水としては無理のようですが・・。
道頓堀では、すでに頻繁に、コイ科のコウライモロコが確認され、2011年には、アユも確認されていたということです。今回もボラの幼魚がカメラに映っていました。

大阪市が取り組んでいる干満差を利用した②の作業が功を奏しているようですが、道頓堀の川床でとれたてのアユを賞味できる日が楽しみですね!

岐阜県魚苗センターの子持ち小アユ【珠鮎】の甘露煮が、全国水産たべもの展2022で農林水産大臣賞

株式会社山本(山本卓秀社長/大阪市)の「珠あゆ甘露煮」が第66回全国水産加工たべもの展で農林水産大臣賞を受賞しました。
主原料の珠あゆ(子持ち小鮎)は、世界農業遺産に認定された岐阜県の清流長良川の稚鮎を採取し、岐阜県魚苗センターによる徹底管理のもとで養殖したもの。
長年にわたり美味い物づくりに携わってきた、山本社長は「一目でこの珠あゆに惚れこみ、何度も試作を重ね、この味に辿り着いた。国内では琵琶湖のごく一部でしか獲れない、小型の成魚(7~9センチ程度)であるということで、サイズに似合わず卵がしっかりと詰まっていることに、さらに驚きました」というお話しが聞けました。
また、食糧新聞社(https://www.syokuryou-shinbun.com/)様の記事には、『長良川には宮内庁の御漁場が定められており、その品質は国内屈指のもの。その鮎から採卵し、薬品などは一切使用せず水質、水温、給餌時間や方法など、高度な飼育技術によってストレスを与えず育てた。天然鮎に勝るとも劣らない品質が特徴だ。この鮎の良さを最大限に引き出すため、高い佃煮製造技術を持つ山本と、岐阜県魚苗センターの連携によって「珠あゆの甘露煮」が誕生した。』と。私たち、岐阜県魚苗センターのことも正確にお伝え頂いており嬉しいです。

リュウキュウアユの復活!

今年も残すところあとわずか、今週はクリスマスウィークですが、それが終わると一気にお正月モードです。この1年もコロナに翻弄されましたが、来年こそは日常を取り返したいものです。さて、先週こんなうれしい記事を見つけました。
「リュウキュウアユ復活」です。昔は沖縄の北部に多く見られたアユで、本土のアユの亜種にあたるものですが、ダム建設など自然環境の変化により、1970年代には絶滅したアユです。しかし、同種のリュウキュウアユは奄美大島では一時絶滅の危機に瀕したものの、その後は地元や大学の献身的な保護活動により、復活を遂げており、先日の調査でも、増加傾向にあることが報告されました。そして、沖縄では、この奄美大島のリュウキュウアユを繁殖させるべく官民が活動を続けています。残念ながら沖縄での復活にはまだ時間がかかりそうですが、近い将来このブログでも吉報をご報告できれば嬉しいです!!

アユのふ化

アユの養殖では、その歴史が最も古く、かつ現在では国内最大規模を誇る岐阜県魚苗センターでは、12月に入り、新しいアユのふ化が始まっています。ふ化したばかりのアユは、極小というか、なかなか裸眼では確認できないくらいのサイズで、まさに星の数ほど水槽の中を泳ぐ・・というよりは、さまよっています。それら1個体1個体に、眼があり、心臓があり、ヒレがあると思うと実に神秘的であり、生命の奇跡を感じざるを得ません。もちろん、この写真では確認する術はありませんが、もう少ししたら水槽内で飛び跳ねる姿を見ることができるのが楽しみです。

子持ち若アユの甘露煮

子持ち若アユ

3月に入り一気に春らしい気候となり、人の行き来も増えてきたように思います。しかし、まだまだコロナ対策には気を抜かず、緊張感をもって過ごしていきたいものです。
さて、そんな中ですが、魚苗センターのアユの商品開発には余念はございません。今回は、「子持ち若アユ」の甘露煮をご紹介します。若アユの決められた定義は特にございませんが、一般的には、稚魚が初夏にかけて成長する過程の、12-15センチくらいのサイズのものを呼ぶことが多いです。子持ち小アユもなかなかの美味ですが、若アユは小アユの約3倍程度の重さがあり、食べ応えも十分です。商品化に向けて、乞うご期待!です。

アユの甘露煮と五穀あずき玄米粥(かゆ)

アユのレシピのご提案を写真付きで頂きました。このお茶屋さんでは、国産や健康、自然、有機栽培、そして環境にやさしい「食」をご提供されています。因みにお粥には、スーパーフードとしても知られているキヌアも入っていて、その他、玄米、大豆など健康にも抜群の食材が使われています。魚苗センターのアユは、養殖ではありますが、厳格に管理された施設で、アユの生活史に基づいた飼育に評価を頂きました。トレイサビリティもしっかりと見えていて、お店が求めている国産や環境を考慮していることに賛同頂き、魚苗センターのアユをご購入頂く予定です。

北斎と鵜飼

葛飾北斎と言えば、日本を代表する浮世絵師であると同時に、ゴッホやドガに影響力を与えたジャパンモダニズムの立役者として知られています。浮世絵師としては富士山を題材にした風景画シリーズ『冨嶽三十六景』や、弟子たちへの教本として知られる『北斎漫画』などの版画が代表作として挙げられます。また、江戸時代では稀有ともいえる90歳という長寿を全うしたことでもよく知られています。

今日は、北斎の描いた鵜飼の絵についてご紹介したいと思います。このホームページにも記載していますが、鵜飼は1300年続く我が国の伝統漁法です。特に江戸時代に入ると御三家の一つ、尾張徳川家が保護政策に着手し、現代の鵜飼の原型が整い、とりわけ長良川の鵜飼いは御料場(皇室の漁場)に発展しました。

北斎もそんな伝統漁法に興味を示し、その鵜飼を「絵本庭訓往生」に収められています。この書は江戸後期に全国に広く出回ったことで、さらに長良川の鵜飼いに人気が集まったと考えられます。

スーパーアユの新メニュー「アユ甘露煮の巻き寿司」

只今、岐阜県魚苗センターでは人工海水で仔魚の飼育の真っただ中です。明日は大晦日ですが、もちろん飼育にはお休みはありません。元日でも、大雪でも、365日体制で臨んでいます。そして、今は新型コロナのことも気懸りです。
さて、アユを飼育する一方で、加工品やメニューの開発にも余念はありません。今日ご紹介するのは、アユの甘露煮を使った巻き寿司です。一週間ほど前に親しい料理屋さんからの提案で作って頂き、再現してみました。レシピのポイントは、甘露煮を引き立てるために寿司めしを薄味にして、通常は巻き寿司に入っているかんぴょうや甘いシイタケは外します。その他の具は高野豆腐と厚焼きたまごで、何れも薄味でアユの美味しさを引き立てています。ここでも止々呂美の山椒が大活躍で、海苔との相性も抜群でした。
これ以外にも、甘露煮IN厚焼き玉子や甘露煮雑炊というメニューも絶品でした。またご紹介しますね!そして、これらのメニューは関西の某名刹にあるお食事処での提供も予定しています。乞うご期待です!